【事故も多い高齢者の入浴、安全にリラックスした時間を過ごすための注意点】
カテゴリー:スタッフのブログ
2023年4月6日
毎日のお風呂の時間で、1日の疲れを癒している方も多いと思います。
高齢者の方にとっても心身に良い効果が期待できますが、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
入浴から得られる効果や、入浴する際の注意するべきポイントをご紹介します。
高齢者の方の入浴によるメリット
・皮膚を清潔に保つ
お風呂に入ることで身体を清潔に保つことが可能です。
身体が不衛生だと、細菌や雑菌による感染症のおそれもありますが、
お風呂に入ることで感染の予防へとつながります。
また気分がすっきりしたり、清潔を保つことで人間関係にも良い影響をあたえます。
・リラックス効果
良い気分転換方法の一つであり、湯船に浸かったときの温かさや開放感には
全身をリラックスさせる作用があると考えられています。
・新陳代謝の促進
髪や体を洗って刺激を与えたり、湯船で体を温めたりすると血行が良くなり、新陳代謝が促進されます。
また、シャワー浴は身体への負担も少ないです。
血行が悪い方や病気が原因で関節がこわばっている方は、入浴が手軽な解決法になるでしょう。
・睡眠の質が上がる
入浴が運動の代わりになり、血行が良くなります。
汗をかくと心地よい疲労感が訪れ、副交感神経も刺激されるため、自然な眠りにつきやすくなります。
入浴時の注意点
正しく行えばメリットが多い入浴ですが、注意点を把握しておくことも重要です。
健康に害を及ぼしたり事故につながるリスクもあるので、注意点もご紹介します。
・健康状態を確認する
入浴前に体温や脈拍、血圧を測り、異常がないことを確認することも重要です。
血圧が安定しやすい時間帯に入浴できるのが理想的ですね。
・ヒートショック対策をする
高齢者の入浴時に最も注意しなければいけないのが、身体が寒暖差を感じた時に起こる「ヒートショック」です。
ヒートショックとは、急激な温度の変化で血圧が急激に変化することで起きる心臓や血管のトラブルのことです。
特に冬場はヒートショックが起こりやすいので、事前に浴槽にお湯を張って浴室を温めておいたり
脱衣所に暖房器具を置くなどの対策をして寒暖差をできる限り少なくしておきましょう。
・転倒対策をする
浴室内で思うように体が動かせないと転倒のリスクが高まります。
できれば手すりを設置したり滑りにくい床にリフォームするといった工夫をすることが望ましいです。
浴槽内で急に立ち上がると、失神やめまいで転倒事故を起こすことがありますので絶対にしないようにしてください。
入浴時に使えるアイテムもたくさんあります。
滑り止めのマットや、身体に負担が少ないシャワーチェアなどがあると安心ですね。
安全な入浴で、日々のリラックスタイムを過ごしたいですね。
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