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【高齢者の冬の脱水、水分補給の必要性】

カテゴリー:スタッフのブログ

2022年12月12日

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冬は汗をかく機会も減り、喉の渇きを感じにくくなるため、夏に比べると脱水の意識も低下しがちです。しかし、高齢者の冬の脱水は体感を得にくいからこそ注意が必要です。そこに潜む危険性とその対策についてご紹介します。

高齢者の冬の脱水、水分補給の必要性

体に不可欠な水分だけでなく、体液量(カリウムやナトリウムを含む細胞液)が不足した状態を脱水といいます。

私たちは普通に過ごしていても汗や尿、呼気などで1日に1,500~2,500mlの体液を失っており、さらに体温によって皮膚で蒸発する水分も含めると、実に多くの水分が失われています。

脱水の場合、なんらかの理由で体内の良好な水分状態を保てないうえに、水分と体液を同時に失っていることになります。

加齢に伴い、筋肉量、骨量、細胞数の低下が起こり、体の機能は大きく変化します。そのため高齢者は気づかぬうちに体に蓄える水分が減少した状態で生活しているのです。

冬は冷えと相まって「トイレが近くなるから」という理由で水分摂取を控える方も多くなります。介護状態にある方は、おむつ交換の頻度が増えてしまうことを懸念して水分摂取量を調整する方もいるようです。

冬の脱水状態は、気づきにくく水分補給が遅れれば命にかかわる場合もあります。

そのため、必要な水分補給が負担とならないように高齢者やそのご家族、周囲の方は水分補給の重要性を知っておく必要があります。高齢者が脱水状態になりやすい理由を次にまとめてみました。

高齢者が脱水状態になりやすい主な理由

・筋肉量が低下する
体の中で最も水分含有量の多い場所である筋肉が減少することにより、多くの水分を貯えることができなくなる
・喉の渇きを感じにくい
加齢によって「喉が渇いた」と感じ取る脳の機能が低下するため、水分摂取が遅れがちになる
・食事の全体量が減っている
加齢による活動量の低下、嚥下機能の低下により食事摂取量が不足、食事の際に摂るべき水分量も減少している

ほかにも、高血圧治療などに用いる利尿作用のある薬の服用、頻尿を理由とした水分摂取控えなどが脱水状態を招く原因となる場合があります。治療に必要な薬と水分摂取の関係を知り、冬場の脱水対策に備えましょう。

 

 


 

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