認知症の方にとって在宅介護は、住み慣れた環境で生活できる点がメリットです。

しかし、認知症の介護は思い通りにいかないことも多く

介護者が疲れ、倒れてしまうことも珍しくありません。

先の見通しがつかないことで心労もたまってしまいます。

認知症の方への接し方や、心の負担を軽減させる方法をご紹介します。

 

 

在宅介護のメリット

 

・本人とコミュニケーションが頻繁に取れる

・最期まで側にいたいという思いが叶えられる

・本人が住み慣れた場所で生活ができる

・家族で介助をすることで、費用を抑えることができる

 

在宅介護での接し方

 

・自尊心を傷つけない

人としての尊厳を尊重することを心がけましょう。

会話を遮ったり着替えや入浴の際にいきなり服を脱がせたりする行為は、人としてのプライドを傷つけます。

人としての尊厳を大切にした介護を行えば、介護を「する側」と「される側」に

信頼関係が生まれ、スムーズな介護が実現します。

さらに、安心感やリラックスした気持ちは、認知症の症状を穏やかにする効果もあります。

 

・コミュニケーションをとる

コミュニケーションが不足すると認知症の方は不安を感じてしまいます。

お互いを信頼し、円滑な在宅介護が続けられるよう

スキンシップやアイコンタクトをしながら積極的にコミュニケーションをとるようにしましょう。

 

・健康管理に気を配る

認知症の方は自分の不調をうまく伝えられないことが多いため、

些細な体調の変化の裏に、重大な疾患が隠れていることもあります。

健康管理をしっかり行うことで、疾患の発見や重症化の予防が期待できます。

 

 

ストレスを軽減させる方法

 

・悩みを相談する

一人で抱え込まず、誰かに相談するようにしましょう。

誰かに話を聞いてもらうだけで、精神的に楽になることは多いです。

家族でなくても、医師やケアマネージャーに相談するのも良い方法です。

知識が豊富な専門家であれば、的確なアドバイスをもらうこともできます。

 

・ケアプランの見直し

在宅介護に無理を感じている場合はケアプランが適切でない可能性があります。

ケアマネージャーと一緒に、見直しをこまめに行いましょう。

適切なケアプランを立てるために、家族や認知症の方の現状を率直に伝えることが大切です。

 

・支援サービスを利用する

介護による身体的負担を減らすために、まず最初に試したいのが“介護保険サービス”です。

ケアマネジャーに相談すると、介護度や心身の状態、生活環境、介護者の状況などを

総合的に考慮して、最適なケアプランを作成してくれます。

現在の状況や率直な心境を素直に相談してみましょう。

 

 

コミュニケーションをとることを意識しながら、

介護する側の心身も労わり周りの人やサービスを頼れるものは頼っていくことが

お互い気持ちの良い生活を送るポイントになります。

 

 

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